7月24日 赤坂にて古琴演奏会が開催

7月24日(土) 赤坂の多元文化会館で古琴の演奏会が開かれました。

琴(きん)とは七弦琴ともいわれ、日本の琴が13弦と17弦であるのに対して、琴は7本の弦でできていて、琴柱(ことじ)がないのが特徴です。

日本の琴と区別するために古琴と言うようなのですが、日本の琴は箏曲とも言われるように、中国語では筝であり、琴とは別物なのだそうです。

中国の琴は歴史が古いことも古琴と呼ばれる理由かも知れず、古来中国では、琴が弾けることが文人墨客の基礎的教養とされ、「琴棋書画」の四芸の一つとされていたそうです。「古琴はね、老若男女、誰が弾いても上手に聞こえるのよ。特にお年寄りの方が人生の年輪を重ねた分だけ味が出て、心地良く聞こえるようね。よく『心の琴線に触れる』って言うでしょ。そのときの琴線は弾けるような日本の琴ではなく、緩やかに流れるような中国の古琴の音なのよ」。中国人に混じって演奏していた日本の老婦人から沢山の事を教えてもらいました。古琴と竹笛の演奏に日常の煩わしさを忘れて、ゆったりとした時間が流れた土曜の午後でした。(理事長・瀬野)